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国家資格マニア・慶應通信法学部甲類75期春

令和2年度海事代理士試験【口述試験】


本日(2020/12/03)は海事代理士試験の口述試験を受けてきました!

 

試験会場

筆記試験は全国各地でやっていますが、口述試験は国土交通省のみです。

霞が関のみです!

たった15分の試験のためにわざわざ一日がかりでいってきましたよ!

 

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受付について

自分の試験時間の1時間〜30分前までが受付時間です。

1時間以上前に来た人は受付してもらえず、30分〜1時間前に来た人は受付後一旦別室で待機させられます。

受付すると、合格証書に記載される氏名と生年月日が正しいかの確認の書類と、コロナ関連の症状がないかの問診票を渡されます。

おそらく例年だと氏名の確認だけだと思いますが、時節柄どの試験でもコロナ関連の書類がありますね。

 

このとき、自分がどの順番で試験を受けるかがわかります。

といっても、事前にもらっている口述試験の時間割の順番と一緒なんですけどね。

時間割の左の4人がAブロック、右の4人がBブロックで、一番上の人は船員法→船舶法→船舶職員及び小型船舶操縦者法→船舶安全法です。2番目の人は船舶法スタート、3番目の人は職員法スタート、4番目の人は船舶安全法スタートであとの順番は一緒です。

 

待機室では皆さん追い込みをしていました。

今回は筆記試験のとき以上にオリジナル教材の方が目立ちました。

過去問を印刷しただけかもしれませんけどね。

 

試験について

自分の時間の10分前になると、試験室前に呼び出され、試験の流れなどの説明をうけることになります。

そこで聞いた合格発表は原則20日以内だけど、何事もなければ23日に官報発表するということでした。

また、試験室に入ってからは荷物を置くことや、移動の指示などは具体的にはないため、各自で勝手にやってくれといった趣旨のことをいわれました。

あとはコロナ対策でパーテーションがあるぞ、といったことが説明されました。

聞き取りにくかったら言い直しを要求してもいいということでしたが、これがなかなか曲者で、たしかに言い直してもらっても良いんですが、試験時間自体はいつもと変わらないんで、ただただ時間をロスすることになるんですね。

ちなみに間にあるパーテーションはこんな感じのです↓

書類受け渡し口はありませんでしたが、ダンボールの枠にビニール製のスクリーンみたいなものです。

 

 

 

出題問題について

いずれ公式に過去問として発表されますが、少しでも記録にのこしたいなと思っていました。ええ、思っていたんです。

ですが、全然覚えていません。

緊張感と、試験官の声の聞こえなさで終わった瞬間何かが吹っ切れたようにすべてを忘れてしまったようです・・・

ただでさえ同室で4組同時に実施するため声が聞こえにくいことで有名な海事代理士試験ですが、今年はコロナ対策で試験官と受験者の間にパーテーションがあったため更に聞き取りにくかったです。

どのブースも試験官と受験生が前のめりになって口述試験をしている様子は傍から見たら滑稽だったと思います。

 

そのせいで必要以上に難易度があがっていましたが、そもそもの難易度も上がっているような気がします。

上がっているというか、昨年同様で、過去問丸暗記では対処できない形式が続いているような印象です。

また、特に船舶法で、「法第○条で〜」といった感じの条文が何を規定しているか知っていないと焦るタイプの問題が多かったように思います。

私は船舶法からだったので、毎回「法第○条で〜」で始まる問題ばっかりで最初からわけがわからず焦りまくってしまいました。

 

ヒントについて

海事代理士口述試験では試験官がヒントを出してくれるという噂があります。

これについて今日受けてみてわかったことがあります。

・すべての問題に回答したあとに時間が余っていたら、飛ばした問題や自信がなかった問題に再チャレンジすることができます。

私は船舶安全法ですべての問題にそれなりに自信を持って答え、再チャレンジしたい問題がないか聞かれたときに、「ありません」と答えました。にもかかわらず、問題が一つ再度読まれました。おそらくこれは、「この問題はさっきの回答だと間違ってるけど本当にいいのか?」という試験官からの助け舟だと思います。

・「すべて答えよ」というパターンの問題が何個かありますが、「すべて」が何個かは言ってくれません。ただ、2つ言って終わらせようとしたときに「以上ですか?」と聞かれることがありました。確実に個数に自信がある問題を言い切ったときは言われなかったので、これも「本当は3つあるけどもういいのかい?」という助け舟だと思われます。

また、これについては発言はせずとも視線や頷きで訴えてくる試験官もいました。こちらはただの思い込みかもしれませんが・・・

 

これらのことはおそらく私だけにしているわけではないので、それが「ヒントを出してくれる」という噂につながっているじゃないかと思います。

私の印象としては上でも言葉を使っていますが、ヒントと言うより「助け舟」といった感じかなと思います。

舟だけに

 

あと、もう一つ噂についてですが、試験官の手元の採点用紙が見えるから自分の点数がわかるというのがありましたが、これはおそらく去年まではそうだったんだと思います。

今年はパーテーションのせいで見えませんでした。下部のダンボール部分でうまいこと隠しているようにも感じました。

自分の名前の名簿内での位置によっては立ち上がったときにみることはできますが、私は全く見えませんでした。

みたかったなー

 

試験の出来

ということでマークシートではないややこしい形式の試験にも関わらず、今年中に結果が出ます。

一応実感としてはそれぞれ10点満点だとすると

船員法 3点

船舶法 8点

船舶職員法 5点

船舶安全法 7点

くらいの印象です。まあ半分くらいはまともに答えられたのであとは部分点とか次第かなーと思っています。

筆記試験も合格点ギリギリでしたので、今回も同じくギリギリラインを攻めることになりそうです。

 

とりあえず一つ言えることは、海事代理士の口述試験は平成までの過去問丸暗記である程度対応できる形式から、令和になって過去問丸暗記では対処しきれない、しっかりと条文を読み込んでおく必要がある試験に変わってしまったということです。

 

今回不合格だったとしても、来年は筆記免除で口述試験から受験できるので、もしそうなったら新問だらけでも対応できるように試験対策方法を変更しようと思います。

 

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夕暮れの霞ヶ関

観光する余裕もなかったので、崎陽軒のシウマイ弁当買って帰りました。

 

 

 

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