昨日(2019年9月27日)は海事代理士試験を受験してきました!
twitterでもう自己採点結果は報告していますが、筆記試験で敗退決定です(´;ω;`)
もう少しいけるかなーと思っていたので悔しさや、終わった喪失感などでブログ更新する気にならなくて放置していました。
ということで、試験合格へ向けたアドバイスは書けませんが、受験者数が非常に少なく情報の無い試験なので、当日の様子をまとめておきたいと思います!
(来年の自分のためにも)
試験会場
近畿の試験会場は大阪合同庁舎第4号館でした。
小型船舶の免許申請でも行ったことがありましたし、谷町4丁目の出口から出たらすぐなので迷うことはありません。(5番出口から出れば)
ちなみに5番出口から出ると本当に目の前なので、駅を出てからコンビニで買い出しなどする場所はありません。
コンビニは少し離れたところにあります。(あくまで都会の感覚で遠いだけで大した距離ではありません)
庁舎の1階にローソンと食堂があるらしいんですが、場所は確認していないので詳細は不明です。庁舎内なので24時間営業ではないでしょうし、集合時に開いているのかも分かりませんのでご注意ください。
庁舎の入り口は駅の改札のようなセキュリティゲートがあって、普段は受付で住所氏名や訪問先などを書かないといけませんが、試験日なので特別受付がありました。
こちらで氏名などを伝えると何も記入せずに入れます。
受験票を見せないといけないかなと思っていましたが、出すのに手間取っていたら確認されることはありませんでした。
この特別受付は朝のみの設置です。途中で庁舎から出る場合はいったんIDカードを返却しないといけず、再入館の際には通常の受付票の記入が必要になります。(混むと面倒)
また、役所なのでこの7月から完全禁煙になっているため、喫煙所は外にしかありません。喫煙に行くとそのたびに入館手続きをすることになるので喫煙者の方はご注意を。
試験教室
試験教室は10階の「海技試験室」というところでした。
おそらく普段は海技士の試験を実施しているのかな?といった試験専用の部屋でした。
机は長机を2人で使用でしたが、なかなか広くて快適でした。さすが試験専用室。
ただ、椅子が低いのか机が高いのか、ちょっと不釣り合いな感じが個人的にはしました。
専用室だけあって時計もたくさんあります。
一番前に大きめのアナログ時計が一つ。試験時間を書いているホワイトボードにデジタル時計が一つ。左壁面にアナログ時計が2つ。座る位置にもよるでしょうか最大4つの時計が見えます。試験時間をフルに使うタイプの試験ではないので、時計を忘れてもあまり心配しなくていいと思います。
近畿会場の申込者数は42人でした。欠席は10人くらいでしょうか。女性も10人くらいだったように思います。あまり正確に数えてないのでわかりません。
年齢層ですが、下手したら自分(30代前半)で最年少くらいじゃないか?と思うような雰囲気でした。20代の人はいなかったように思えます。(いたらすみません)
試験は30分経ったら退室可能ですので、控室も用意されています。
1つ上の階の11階にありましたが、この部屋はそこまでひろくありません。
ちゃんとみんな詰めて座ったら30人くらいは座れそうでしたが、なぜかみなさん2人掛けの長机に一人座っているともう片方には座らなかったため、何人か壁際に並べられている椅子にすわってました。
あ、当日近畿会場で受験された方に声を大にしてお伝えしておきたいことがあります。
最初に試験監督から「事前に電話で試験室内の写真撮影をしていいか問い合わせがあり、そのときには受験者の顔がうつらなければいいといいましたが、協議の結果、試験室内での写真撮影は一切禁止ということになりました」といったアナウンスがありました。
問い合わせたの私じゃないですからね!!!
確かに写真とりまくろうとおもっていましたが(笑)
さすがに問い合わせません。
ということで今回は試験会場の写真は一切なしです。ご了承ください。
そして今後大阪で受験される方へ一つ重要な注意事項が。
twitterでは書きましたが、当日は隣にある中学校で運動会をしていました。
1時限目の始まりの9時と同時に音楽が流れてきたんで、庁舎の始業の放送か、近くの学校の朝の放送だと思っていたんですが、全然鳴りやみません。
そのうち君が代が流れ始めてきたんで、完全に運動会だと確信しました。
試験の日程も運動会の日程も毎年ころころ変わるものではないと思いますので、今後受験される方は、隣で運動会をされていることを覚悟したうえで受験してください。
試験教室よりも控室はさらに運動会の音が聞こえます。
試験中はあきらめるしかありませんが、控室で次の科目の勉強をする予定の方は耳栓かイヤホンを持って行った方がいいかもしれません。
また、対策としては運動会の音楽を流しながら普段の試験勉強をするとよいと思います。(←冗談です)
試験時間割と自己採点結果と感想と
科目数が20科目と非常に多いので、科目ごとに全部まとめて書いていきます。
ちなみに全ての時間で開始30分後の退室可能時間を少し過ぎた40分程度で退室しています。
1時限目(9:00~10:30)
1.憲法
4点/10点
正誤問題で落としまくりました。森林法とか知らんわ!
2.民法
3点/10点
条文が1000以上あるのに10点しか出題されないことから、捨て科目として有名です。
捨て科目なので妥当な結果。
3.商法
5点/10点
昨年、120年ぶりに大改正&口語化が行われて初めての試験です。
過去問は全て文語であんまりやる気がでなかった結果。
4.国土交通省設置法
5点/10点
ここは得点源にする予定だったのに、ケアレスミスだらけ。
2時限目(10:50~11:50)
5.船員法
10.5点/20点
数字覚えるのやっぱり苦手・・・
6.船員職業安定法
3点/10点
正誤問題の出来がひどすぎる。
7.船舶職員及び小型船舶操縦者法
8点/20点
小型船舶の問題が少ない!もっと出してくれたら得点源にできたのに。
また、乗船履歴の問題が〇×じゃなくて焦りました。
3時限目(13:00~15:10)
8.海上運送法
8点/10点
すごくオーソドックスな問題ばかりだった気がします。
やっぱり認可と許可の違いは大事ですね。(あってましたが)
9.港湾運送事業法
4点/10点
正誤問題&数字という苦手形式のコンボをくらいました。
10.内航海運業法
2点/10点
この法律、捨て科目にしたというほどではないけどあまり丁寧にやってなかったので当然の結果に・・・。来年はちゃんとやろう。
11.港則法
5点/10点
小型船舶のときにも勉強したので油断してました。
12.海上交通安全法
10点/10点
船乗りですからね!(免許取ってから一度も乗ってないペーパー&小型船舶ですが)
13.海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律
4点/10点
まああいかわらず正誤問題にやられてるわけですよ。
14.領海等における外国船舶の航行に関する法律
8点/10点
今年からの新科目です。導入初年度なので簡単かなと思っていたら案の定簡単でした。
2点落としてますが、この2点については納得してません。
~水域施設等との往来を目的として「 」かつ「 」に行われる~
という穴埋め問題なんですが、正解は「継続的」かつ「迅速」です。
ここで私は「迅速」かつ「継続的」と答えています。
条文の穴埋め問題だったら順番が違って不正解は当然なんですが、この問題は「~に関する法律に関する次の文章中の~」となっています。
じゃあこの問題の正解は順不同でよくない!?と思っております。
実際他の科目では、条文自体の穴埋めでなければ順不同となっています。
まあこの問題が正解になっても基準点には足りないのでわざわざ問い合わせをしたりはしませんが・・・
4時限目(15:30~17:40)
15.船舶法
11点/20点
船舶法は商法亡き今、唯一の文語条文です。ということで対策がしにくかった。
そしてあいかわらず正誤問題はできない。
16.船舶安全法
10点/20点
ちゃんと理解しているつもりだったのにしょうもないミスが続く。
「船舶検査済票」って知ってたのに「船舶検査票」としてしまったり・・・
17.船舶のトン数の測度に関する法律
9点/10点
あんまり真面目に対策していなかったのになぜこんな高得点・・・?
簡単だった・・・?それすら判断できないくらい適当な対策しかしてませんでした。
18.造船法
4点/10点
数字と正誤問・・・(以下略)
19.国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律
6点/10点
ここはまあ予定通りくらい。
20.船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律
8点/10点
こちらも今年からの新科目です。
14と同様初年度で手加減してくれたのかなといった感じでした。
ちなみに当日に模範解答はくれますが、その場合、試験会場に17:45に戻る必要があります。4限目に途中退室して帰ると4限目の問題用紙と模範解答はもらえません。
控室が試験終了まで使えるので結構みなさんまってました。10人くらいは模範解答をもらわずに帰ったかな?といった感じです。
総評
ということで127点/240点(52.9%)でした。
この試験は受験者の平均点が60%以下なら60%が合格点に、60%以上だったら受験者平均点が合格点になります。
240点の60%は144点なので、合格点が何点になろうが不合格決定です!
敗因としては、細かい条文までしっかり理解していなかったことによる正誤問題のミス連発と、法律の数字を覚えるのが非常に苦手でしっかりと覚えきれていなかったことです。
法律の概要などはわかっていたので、もう少し詳細を詰めれば十分来年は合格できるんじゃないかと思います。一応あと17問で60%には達していましたし、余裕を持って合格できるようにあと30問くらいは正誤問題をしっかり正解するだけで到達できそうな範囲です。
ということで来年も社労士試験終わってからの1か月程度しか対策できないですが受験して合格しますよ!
参考書など
不合格なのであまり参考になりませんが、使った本を紹介しておきます。
まともな教科書がない海事代理士試験に向けて、多分一番役に立つと思います。
ただ、この本で「概説」ばっかり理解した結果、細かい条文を理解していなかったので、ちゃんと別で条文も理解しないといけません。
一応買ったんですが、答えが章末にまとまっている都合上、非常に使いにくくてほとんど使いませんでした。解説もなく、参照すべき条文の番号だけが書かれているので過去問を国土交通省のwebサイトからダウンロードすればほぼ不要かと。
試験会場で持っている人はそれなりにいました。
口語化されて初の試験だったので、一応図書館でかりてこんなのをよんでみました。
まあいらなかったとは言いませんが、商法対策をそこまでする必要もないのかなと。
以下は私は使っていませんが、試験会場で受験者が持っているのを見かけた本です。
ひとりだけいました!このめちゃくちゃ分厚い本を読んでいる方が!
すごい!
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こちらも数人持っている方がいました。
こちらも何人かいました。通販限定なので立ち読みできないので中身は知らないんですが、使いやすいんでしょうか。
amazonで買うと異常なプレミア価格になっていることが多いので、必要であれば公式サイトからがいいと思います。
しょっちゅう売り切れてるので必要な方ははやめに注文したほうがいいと思います。
と、いろいろ紹介はしましたが、この試験で何よりも大事なのは公式サイトの過去問ですね。
試験会場でもいままで紹介したテキストのいずれかを使っている人はいましたが、そういった方も含め、皆さん過去問を印刷したものもほぼ必ず持っていました。
小さく印刷しているかた、原寸大で印刷してバインダーに入れている方、オリジナルノートを作っている方、タブレットで確認している方と、方法は様々ですが、過去問は絶対です。
過去問は今年それなりにやったので、とりあえず来年はまずは条文の理解を丁寧にしながら勉強してもう一度過去問演習をしっかりやって臨みたいと思います。
来年は合格するぞー!!