本日は小型旅客安全講習を受講してきました。
小型船舶で旅客営業ができるようになる特定操縦免許取得のための講習です。
車で言うところの二種免許ですね。
旅客営業をする予定どころか、船に乗る予定もないんですが、この講習を受けると新しい免許になるので更新講習を飛ばせるため受講しました。
本来更新は来年の夏なんですが、程よい時期に講習を受けられるかわからないのと、せっかくなら免許を増やしたいとの思いからです。
会場
関西ではJEIS(日本船舶免許職員養成協会)が大阪と神戸で、JML(日本海洋資格センター)が西宮でこの講習を実施しています。
JMLは日程があわなかったので、JEISの大阪を狙って予約を試みたんですが、なんせ急に思い立って申し込んだので、大阪会場の予約がとれずにJEIS神戸で受講してきました。
KAZUⅠの事故以来、この講習が厳格化されそうな気配があるので、どこも駆け込み需要で人気のようです。
高速のICからも阪神電鉄の駅からも近いので大阪からも割といきやすい会場ですね。
深江駅までいけば昼食を取れる場所も多少ありますし、コンビニが近いのでどうにでもなります。
3階建ての建物ですが、一階は別会社がはいっていて、2階で受付をして3階で講習でした。膨張式救命筏の実演だけは2階でやりました。
駐車場についてはネット上に情報が全然ないので、会場にあった掲示をのせておきます。
駐車マス自体はそこまで多くないけど、岸壁に止められるので結構際限なく駐車できます。
9:30開始の講習ですが、9時についたときにはマスは結構埋まってました。
この掲示は建物に入らないとわからないので、事前に知らずに満車だったら近くのコインパーキングにとめてたかもしれません。
エリア的は神戸ナンバー地域ですが、姫路ナンバーが多かったように思います。
2階で受講料を現金で支払って、免許証を提出すると受付完了です。
教室では座席指定されていて、定員24人の教室に申込者21名、出席者19名でした。
座席表に参加者の名前が書かれているので載せませんが、座席表の方向を示す用語が「海側」「山側」だったのが非常に神戸らしいですね。
机の上には救命講習用教本と、追加の資料、受講票が置かれていました。
教本は海技士の救命講習用の教本です。
追加資料はいろんなネット上の資料を印刷したものです。
10年前のWikipediaのページとか出典のよくわからないwebサイトを講習用資料として使うのはいかがと思いますが・・・
受講票は終了時には提出するため、使い所はありません。
特に受講中に机の上に置いておくような指示もなかったので本当に形だけの受講票です。
欠席者の分も特に途中で回収されるわけでもなく、最後までそのまま置かれていました。
今あらためて見てて気づいたんですが、この講習は「小型旅客安全講習課程に係る救命講習」なんですね。だから救命関係ばっかりだったのか。
講習内容
今回の講習は、本来の講師がコロナの濃厚接触者になってしまったため、急遽代打で三重県から来たJEIS中部の方でした。
講習自体は慣れていると思いますが、会場の機材にはなれていない感じでした。
あまり雑談をするタイプの方ではなかったので、経歴等は不明です。
こういう講習は元船乗りの方がやっていることが多いと思いますが、そのあたりも不明です。
船底塗料を塗る話をしていたので、自分の船は持ってそうな感じでした。
講習の時間割は以下の通りです。
9:30 ~ 10:00 あいさつ・GMDSS・海難事故について
10:00 ~ 10:30 救命胴衣の種類についての動画視聴
10:30 ~ 10:45 休憩
10:45 ~ 11:15 自動膨張式救命いかだの見学(2グループに分かれて、見学していない方は休憩)
11:15 ~ 11:45 酔い・熱中症について
11:45 ~ 12:45 昼休み
12:45 ~ 13:20 打撲・止血・低体温症について
13:20 ~ 13:55 救命胴衣の効果についての動画視聴
13:55 ~ 14:05 休憩
14:05 ~ 14:40 心臓マッサージ・AEDについての動画視聴
14:40 ~ 15:00 心臓マッサージ実演(経験の少ない人のみ。他の人は休憩)
15:00 ~ 16:20 海難事故・船舶火災・居眠り海難についての動画視聴(各25分程度)
16:20 ~ 16:30 休憩
16:30 ~ 17:25 海霧・気象/海象についての動画視聴
17:25 ~ 17:30 おわりに
特に事前に発表されていたわけでもありませんし、当日配られたわけでもありません。講習を聞きながらメモしたものなので、時間はだいたいですし、抜けている部分もあるかもしれませんがご了承ください。
動画教材はほとんどが海技士の更新講習用で、一部は小型船舶操縦士の失効講習用のものでした。
海技士の更新講習用なので、例えば船舶火災については主機室からの発火で泡消火器を使うという小型船舶では非現実的な方法だったり、居眠りのところでは小型船舶に到底装備してなさそうなAIS(船舶自動識別装置)を使っていたりと、おもしろいけどあまりためにはならない話ばかりでした。
小型船舶用の動画も見ていて思ったんですが、なぜみんな漂泊中に釣りをしていて、自船に向かって衝突してきそうな船を見つけたときに、地声で叫んで避けてもらおうとするんでしょうね。普通逃げるでしょう。
また、AEDなどの動画はYouTubeのAEDメーカーの動画や日本赤十字社の動画を使っていたので、テキストも資料も動画も全て寄せ集めでやっている講習でした。
私は一級小型船舶操縦士+海事代理士+無線従事者+危険物取扱者+消防設備士+赤十字救急法救急員の知識でほとんどカバーしきれていてあまり目新しい知識はありませんでした。
気象・海象だけは基本的なことを小型船舶で勉強しただけなので気象予報士があれば完璧でしたね。
終了後には、自分で国土交通省に申請する人だけ残って修了証明書を渡されていました。
私は海事代理士有資格者のくせに、手続きに行くのがめんどくさくて申請代行をお願いしたのでもらっていません。
今思えば平日に動きやすい時期だったので自分で申請に行ってもよかったですが、交通費もかかるしまあいいでしょう。
4人くらいは自己申請するようでした。
講習の感想としては特に面白いものでもなく、これくらいの内容の講習で特定操縦免許を出してたら、事故もおこるなーと感じました。
自分がもう受講したから言うわけではありませんが、この免許はもっと厳格化してしかるべきだと思います。
週明け15日(月)に申請に行くようなので、1週間程度で新しい免許が自宅に郵送される予定です。
あとは特殊小型船舶(水上バイク)の免許をとればフルビットですが、せっかくなので次回の更新時にとってまた更新講習を飛ばそうと思います。ということで5年後ですね。
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