更新が遅くなりましたが、昨日2019年7月21日は、第二種電気工事士技能試験でした。
既に各試験会場の出題問題をまとめた記事をあげていますが、この試験は地域によって日程が異なります。
私は大阪での受験でしたので21日でしたが、東京など20日実施の地域もあります。
各試験会場の出題問題はこちらからご確認ください。
(100%正確な情報ではありません)
では当日の様子と、私自身の出来について試験レポートです!
(書きたいことを好き放題書いたらめちゃくちゃ長い上に読みにくくなってしまいました・・・ご容赦ください)
試験会場
私の試験会場は、「TKPガーデンシティ大阪梅田」でした。
TKPゲートタワービルは、かの有名な阪神高速が中を貫通しているビルですね。
最近は行っていませんでしたが、大学生の頃に就活や試験などで何度か行ったことがありました。
名前に「梅田」と入っていますが、最寄り駅は完全に「福島駅」です。
大阪駅や梅田駅からも全然歩ける距離ですが、この暑い中しんどいですし、福島の駅から向かいました。徒歩3分~5分程度ですね。
今回は、大阪だけでも試験会場が5つあります。
さらに、試験会場にはなっていない「TKPガーデンシティ東梅田」なんて似たものもあるので要注意です。
試験前に朝食を
早く着きすぎたので、福島駅のマクドナルドで待機していたんですが、男子高校生が集団で何組かいました。
みんな電気工事士技能試験の問題集などを見ていたので、どこかの工業高校生かなーと思いながら、「若いもんにはまけない!」と眺めていました(笑)
会場前
会場に向かって移動すると、ビルの前で日本理工情報専門学校がビラ配りをしていました。
筆記試験の時は、技能試験対策講座の案内を配っている人が何人かいましたが、今回は一人だけです。
これで試験終わりなのに、何の案内かな?と思ってもらってみると、第一種電気工事士試験対策でした。
第一種はいいかなー。申し込み期間終わってるし、合格したとしても実務経験ないから免状申請できないし。。。などと思いながら、もう片面の「電工最終チェック」だけ参考にさせていただきました。
教室の様子
結局教室にはかなり早く入ったので、あまり人がいない間に何枚か写真を撮ることもできました。
聞いていた通り、机の奥行きは狭くて、あまり派手に工具等は広げられませんでした。
入室した時点ですでに机の上には「保護板」・「受験生のみなさまへ」・「第二種電気工事士免状交付申請書」が置かれていました。
保護板のサイズは正確には測っていませんが、A3程度だったと思います。
保護板なんて言っていますが、ただの厚紙です。
試験会場に時計はありませんでした。
というか、あっても見上げている余裕はないと思うので、自前の時計は必須です。
置時計をもってきている人も数名いました。
試験官は10人近くいたように思います。
手際は悪くはなかったですね。
例のごとくですが、女性率は非常に低かったです。
おっさんか男子工業高校生の2択といった感じですね。
時間割
時間割は以下の通りです。
① 受験上の注意について説明 10:50~
② 入室禁止時刻 10:55
③ 材料確認時間 11:18~11:28
④ 試験開始 11:30
⑤ 試験終了 12:10
説明が開始されるともうトイレなどには行くことができません。
といっても説明開始から退室まで1時間半くらいなのでそんなに我慢することもないかな?といった感じです。
ちなみにTKP大阪梅田会場は、トイレが部屋の外ではなく、中にあります。
トイレに行こうと思って廊下にでると、「トイレは中です」と言われてしまいました。
トイレに入るところが全員に見られる恥ずかしい環境です(笑)
材料確認時間については、細かく設定されていますが、この通りではありませんでした。
11:10くらいから材料の入ったダンボール箱の配布が始まり、配り終わり次第11:15くらいに始まって、予定通り11:28に終わるような感じでした。
初受験なので、長さの確認で一度伸ばした電線をまた丸めて箱に戻すべきか悩んでいましたが、結局伸ばしたまま机の上に置いておきました。
試験の流れと感想
それでは、出来を含めて試験の感想です。
と、その前に告白しておきますが、結局技能試験の練習は1周もしませんでした。
公表されている問題が13問ありますが、実際に練習したものは6問だけです。
その6問はNo.1から順にではなく、適当に開いたページの問題をしていました。
さらに、電線をケチるために一度使った電線の再利用を繰り返していたため、公表問題通りの寸法で作成したものは1つか2つといったところです。
ネット上での情報など見ていると、みなさん最低一周はしている(中には3周以上している)人が多い中、3つくらいやったところから、「これって複線図と単位作業だけ練習しておいたらわざわざ全部作る必要ないんじゃない?」と思って作品作りをやめました。
そのかわり、複線図書きは全13課題を3回くらいしていますし、ランプレセプタクルへの取り付けなどの基本的な技術はひたすら練習しました。
材料確認と出題問題
そんな総合的な練習をろくにしていない状況で臨んだ試験でしたので、まず箱が配られた時点でワクワクしていました。
「箱が重いとアウトレットボックスのあるややこしい問題」という風に聞いていましたのでそっと持ち上げてみると、「あ、重い!アウトレットボックスだ!」と思って待機していましたが、いざ箱を開いてみるとアウトレットボックスは入っていませんでした(笑)
試験問題ごとに材料を切り分けて準備して練習したりしていないので、重さの感覚がまったくなく、端子台程度で重いと思い込んでしまいました。
ということで、私の受験したTKPガーデンシティ大阪梅田会場で出題された問題は公表問題の4番でした。5極端子台を使った問題ですね。HOZAN風に言うと、「100V回路と3線式200V配線回路」です。
複線図はしっかり書けるようにしていますし、スイッチもコンセントもランプレセプタクルも引掛シーリングローゼットも飽きるほど練習しています。
ただし、端子台についてはなめてかかっていたので、ほとんど練習していませんでした。また、この問題については練習の中で全体を完成させたことは一度もないものでした。
材料の点検の時点でリストを見てまず思ったのが、「中スリーブがない!」ということでした。練習でもたまに小スリーブと中スリーブ間違えていたので、試験の本番で緊張している状態で出題されるの嫌だなーと思っていたので一安心です。
周囲の様子
周りの人は試験開始前から工具を机に並べていましたが、私は特に慣れた置き方などもなかったので、工具袋ごと机の隅においておき、材料確認の時点で必要工具だけを出す、というスタイルで臨みました。
電線管のない問題なので、ケーブルストリッパーとドライバー2本と圧着工具だけを出して待機です。周りを見渡すと、不要なことが確定したウォーターポンププライヤーなどもわざわざしまうことはせず、出しっぱなしの人が多かったように感じました。
あと、年季の入った工具を使っている人が多かったですね。私は中古で手に入れたHOZANのセットを使いましたが、同じようなHOZANやMARVELなどの試験用のセットを使っている人は私の周りにはほとんどいませんでした。
試験開始
前置きが長くなりましたが、いよいよ試験がはじまります。
開始と同時に作業に取り掛かった受験生(=複線図を書かずに作成している)は私の周りでは非常に少なかったように感じました。
大方の受験生はまずは複線図の作成に取り掛かっていたようです。
私は練習では複線図は概ね2~3分で書き終わっていました。
当日は、やはり試験ということもあり、かなりゆっくり丁寧に書いたので、3分30秒程度でかきあげました。
さらに、電線の切断ミスがないように、必要とされる電線の長さと、切る予定の長さを計算して、「電線切断計画」まで立てていたので、実際に工具を手にとったのは試験開始5分後でした。
3分を過ぎたあたりから周りはみなさん工具を手にとって作業に取り掛かっており、私が作業を始めた時点でまだ作図している人は私の周りには皆無でしたので、「あれ、みんな結構はやい!時間大丈夫かなー」と若干焦りながら作業をはじめました。
そしてミスを・・・
さて、焦るとやはり、手元が狂ったり、余計なことを考えやすくなりますね。
まずひとつミスをしたのが、VVF2.0-2Cをストリップしようとして、間違えてVVF1.6-2Cをストリップしかけてしまいました。シースに軽く歯を当ててしまいましたが、後で切断するかストリップしてしまうかでごまかすことにしました。
もう一つは、ミスではないんですがスイッチとコンセントの部分の配線を一度完成させた後、「こっちのほうがきれいかな?」と余計なことを考えてやり直してしまいました。
最初のでも間違っていなかったので、そのままでも良かったんですが、余計なことをして時間のロスとなりました。
(練習ではHOZANの合格マルチツールを使って外していたんですが、当日持っていくのを忘れてしまったので、初めてマイナスドライバーで外したのも時間がかかった原因です)
作業終了
落ち着きつつ、ほどほどに焦りながら作業を行った結果、試験開始30分たたずに(28分くらい?)完成することができました。複線図作図等を除いた実作業時間としては25分もかかっていないことになりますね。
早く完成したので、見直しなどをしつつ、ゴミや工具の片づけをしつつ、周りの様子を伺っていましたが、視界に入る限りでは私より早く完成している人はいませんでした。
というより、「そのペースで本当に完成する??」と心配になる方ばかりでした。みんなあんなに早く作業にとりかかってたのに!とも思いましたね。そのプロっぽい工具は見掛け倒しか!って感じてしまう人もちらほらいました。
一通り確認した後は、作品にくくりつける受験番号票を、いいところが思いつかなかったので適当に2.0-3C線に縛り付けておきました。(どこでもいいと言われると困りますよね!)
試験終了
そして、試験終了です。
試験監督が試験終了の合図をだしましたが、私の後ろで作業を続けている人がいたようです。「やめてください!」「手を離してください!」と言われていました。後ろで見えなかったんですが、本当にあとリングスリーブ一個止めたら終わりとかの状態だったら続けたくもなりますよね。やっちゃだめですけど。
退室指示
その後はゴミの片づけや工具の片付けをしつつ、退室の指示がでます。
端の列から順番に受験番号札をつけているか確認の上、「退室票」を渡されます。
筆記試験のときと同じく、この紙がなければ退室できません。
順番に退室を待つ間、作品には触れることができないので、ずっと待機です。
おそらく最後の列は退室まで30分近くかかっていたんじゃないかな?といったスローペースです。
試験が終わっているのでカンニングにもならないということで、周りを眺めてみると、予想外にみなさん完成していません。
結線されていない状態で上を向いてむなしくバラけている状態の電線を前に、悔しそうにしている人が多かったように思います。
完成してそうな人も、仕上がりがきれいな人はあまりいませんでした。まあ、欠陥がなく、電気的に正しく接続されていたら見栄えは悪くても合格はできますが。
私はというと、時間が有り余っていたので、教科書の写真のような作品に仕上げることができました。
そこで優越感に浸っているときにあることを思い出してしまいます。。。
「切断ミスしかけてシースを傷つけてしまった電線どうしたっけ・・・???」
もう作品には触れることができないので、触れないように作品のシースを片っ端から点検します。ストリップしかけているので、片面だけに傷がついているということはないはずなので、裏返す必要はないはずです。
「どこにもない・・・」
続いて、触れても構わないゴミ袋の中を点検します。
中身を出すわけにもいかないので、袋の外から凝視します。
「どこにもない・・・」
ということで、見た目は完璧な作品を作ることができましたし、思いつく限りの欠陥は点検したので無いはずですが、切断ミスしかけたせいで、合格確定!とは言えない状況になってしまいました・・・
ただ、全く該当箇所が見つからなかったので、考えられるのは、
①作品の裏側に見えない程度の傷が入っている。
②奇跡的に傷つけた部分にピッタリ改めて刃を入れて切断かストリップをした。
③そもそも傷つけてない。
といったところかなーと思います。
最初の切断未遂が端から10cmのところで刃を入れていて、そのあと該当ケーブルは10cmでしかストリップしていないはずなので、②の傷と同じ場所に刃を入れた結果、あとから見つけることができなかった、と前向きに考えておこうと思います。
模範解答発表
試験翌日である7月22日(月)午前10:00に公式から模範解答が発表されました。
これ、発表の意味あるんでしょうか(笑)
公表されている問題で、施工条件も概ね教科書等と同じなので、ただ見慣れた複線図と写真が発表されただけです。
シースの傷の件さえなければ絶対合格です!っていえるんですけどねー。
残念な限りです。
合格発表予定日
ということで、今回の第二種電気工事士の試験の結果は8月19日(月)に発表です。
シースに傷がついていなければ、もしくは非常に浅い傷であれば合格していると思います!
先日受けたキャリアコンサルタント試験とこの第二種電気工事士試験、両方共自己採点ができない実技試験の結果待ちなので、精神衛生上よろしくない1ヶ月を過ごすことにします。
あと、直前は毎日練習していたので、日課がなくなって寂しい限りです。
今後の予定
8月2日 航空無線通信士@大阪
→ 取りこぼした法規のみ!
8月4日 消防設備士甲種5類@神戸
→ 初の消防設備士挑戦!
8月10日 潜水士@滋賀
→ 初の労働安全衛生法にかかる免許!
8月25日 社労士
→ 記念受験!最初から合格は狙っていませんので、期待しないでください。
といった国家資格オンパレードな夏を過ごせそうです♪
そろそろ秋の情報処理技術者試験で何受けるかきめないと!