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国家資格マニア・慶應通信法学部甲類75期春

大阪市甲種防火・防災管理新規講習


2019年9月15日〜9月16日の2日間、大阪市の実施する甲種防火・防災管理者新規講習に参加してきました。

 

会場

会場は天王寺にある、大阪市立阿倍野防災センターでした。

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最寄り駅は阿倍野駅ですが、天王寺駅からでも歩いてすぐです。

谷町線か阪堺線沿線にお住まいの方以外は天王寺駅からで十分だと思います。

大阪市の講習はほぼ阿倍野防災センターでやってますが、たまに違う会場もありますのでご注意ください。

ちなみに建物名としては「あべのフォルサ」で、フロアとしては「あべのタスカル」という名前もついていて、防災体験学習ができる施設が併設されています。

2日目は入り口に小学校低学年くらいの子たちが学校行事かなにかで集合していました。

先生も祝日に大変ですねえ。

 

昼食は近隣に飲食店はいくらでもありますが、休日の昼間なのでかなり混んでます。覚悟しとくか持参推奨です。牛丼屋などでよければそれなりにすぐ入れます。

備蓄倉庫がある関係かわかりませんが、お昼時には入り口入ってすぐのところで非常食の試食が2日間ともやってました。

これでお昼ご飯にしてしまうことも・・・多分無理です(笑)

 

また、会場のトイレはそれなりに十分あって、女子トイレでもすごい行列はできてませんでした。入口くらいまでは並んでましたが。(中は知りません)

男女問わず別の階のトイレは空いていました。

 

喫煙所はありません。「こどもも利用する施設だから入口付近で吸うな」と言われているのにそこそこ吸ってる人がいましたね。

途中の休憩時間に行くのは無理ですか、近所のキューズモールの地下に入ってすぐ喫煙所があるのでお昼はそこにいけばいいかと思います。

 

受講者の様子

人数は番号から判断すると約160名程度でしたが、実際は120人程度の出席だったようです。

男性の方が若干多いかなーといった感じですが半々くらいな印象です。

年齢層はかなり幅広かったです。

企業だと防火管理者は「管理的、監督的地位」にないといけないので、それなりに役職のありそうな雰囲気の人も多かったですか、飲食店やアパレル店の店長なども管理的な立場に該当するので、若い人も多かったのかなといった印象です。

役職のありそうな方は結構スーツ(クールビズ)できてました。

服装は多分常識的な格好なら何を着てても浮かないと思います。

ただし、2日目はヒール等の動きにくい靴は不可でした。

放水訓練の場所が床が濡れているので、滑りやすい靴は全体的にやめておいたほうがいいかと。

部屋はあんまりエアコンは効いてないので適温〜少し暑いくらいの温度です。

また、実践研修は約40名毎の3グループに分かれての研修でした。

 

時間割

1日目

10:00~12:30  防火管理及び防災管理の意義及び制度

12:30~13:30   休憩

13:30~15:30   火気管理

15:30~17:00   防火管理及び防災管理に係る訓練及び教育

2日目

10:00~12:30  施設及び設備の維持管理

12:30~13:30   休憩

13:30~15:30   防火管理及び防災管理に係る消防計画

15:30~17:00   実践研修

 

時間割に設定されている昼休憩以外にも1時間程度に1回トイレ休憩はあります。

イスが固めなのでトイレでなくとも廊下の散歩程度はしたほうが楽でしょう。

時間割として科目名のように設定されていますが、いろんなテキストを行ったり来たりして、違うコマでも同じ話があったりしてあんまりタイトル通りに進んでいる雰囲気はありませんでした。

 


 

講師について

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講師はみなさん消防の方でした。2人は退職済だと言っていましたが、みんなおじいちゃんだったのでおそらく全員元職だと思います。

1日目午前の講師は消防署長としての経験を交えた話などもしてくれ、なかなか良かったです。

1日目午後の講師は老眼のせいかテキストを読み上げるのもままならない方で睡魔との戦いでした。

2日目午前の講師は、、、うん、あんまり覚えてない。人も話の内容も忘却の彼方へ・・・

2日目午後の講師は、教科書をほとんど使わない方で、スクリーンとトークばかりだったので、あまり眠くはなかったです。

 

ということで、大部分が睡魔との戦いになりますのでご注意を。

まあ最前列で寝てる人もいましたが特に注意もありませんでした。

 

テキスト

初日の朝に指定された席にいくと、これだけの本が山積みにされていました。

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こちらのススメシリーズは講習用に作られたテキスト感があり、講習中でも行ったり来たりしながらよく参照されていました。

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こちらの3冊はどちらかというと実際に防火管理者・防災管理者として活動するときに参考にするための本、といった感じです。

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恐ろしいのはこちらの消防関係法令集です。上の写真でも分厚さがわかると思いますが、約1800ページあります。講習中に参照する法令はそこまで多くないので、こんなに分厚いものを配布する必要があるのかは若干疑問でしたが、今後も役に立つかもしれません。(消防設備士の勉強に)

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こちらはただの広報誌ですね。特に講習中に参照することもありませんでした。

そのときどきの最新号がもらえるんだと思います。

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ちなみに、2日間講習ですので、この大量のテキストは初日は机の上において帰れます。大量のテキストを持ち帰ることを想定して初日から大きいかばんでいきましたが、結果的には不要でした。

2日目は持ち帰る必要がありますが、持ち帰り用のビニール袋も用意されていたので、小さいかばんで行ってもどうにかなるでしょう。

ただし、リュックに入れてもめちゃくちゃ重いこのテキスト達をビニール袋に入れて手に持って帰りたいかはよく考えておいたほうがいいかとは思います。私は嫌です。


実践研修について

2日目最後の実践研修は3グループに分かれて、3つの部屋を順番にローテーションしていきます。それぞれの滞在時間は35分~40分程度です。

3つの部屋はこんな感じです(番号は私が適当に振ってます)

①消防に提出する書類等についての講義

部屋移動はせずにそのまま座学の講義を受けます。

②消防設備などの説明と見学

隣室に移動して実際の消防設備を見学します。

防火扉や自火報や非常口などなど。

スプリンクラーは実際に動かしているところを見れます。

ここは説明が早く終わって時間を持て余してたので写真を撮れましたので載せておきます。

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③消火訓練と小テスト

この部屋は要注意です!

40人ほどのグループを更に20人ずつのグループに分けて、片方は唐突な小テスト、もう片方は消火訓練となります。

小テストの存在自体は初日からずっと言われていたのですが、どのコマでするか具体的なことは聞いていませんでした。

この部屋に入ると、よくある簡易的な机がついた椅子が20席ほど用意されており、それぞれの机の上にボールペンが一本置かれています。

順番に20人ほど着席すると、それ以降に部屋に入ってきた人は奥の消火訓練の部屋に先にまわされます。

私は先に席についてしまったので、急に小テストの説明が始まりました。

そして7分ほどのビデオを見せられます。

このビデオは小テストの内容にそこまで直接関係がない上に、映像中の日付が全部「平成2年」となっているとんでもなく古いビデオです。パソコンの画面もすべてブラウン管でした。なつかしい!

そしてビデオを見終わるとすぐに小テストです。

一応テストなので、内容は書きませんが、4~5肢択一式問題が11問でした。

まあ非常に簡単です。2日間の講義を聞いていれば余裕です。

そしてその場で自己採点です。

どんな点数でも修了証はもらえるという説明もありましたので、気楽にのぞみましょう。ちなみに1問間違えました

 

もう片方の放水訓練の部屋は、訓練用の水消火器や、消火栓を使用しての放水体験です。両方とも使ったことがあったので、特に目新しいものもなく画面に向かって無心に放水しておきました。

 

 

修了証

こうして2日間の講習が終了すると最後に修了証をもらえます。

今回は、甲種防火管理者・防災管理者の2種類を合わせた講習でしたので、修了証も2枚もらえます。

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修了証自体はミシン目入りのプリンタ用紙に印刷してちぎっただけの簡易なものですが、多少しっかりとしたケースに入れてくれます。

同じペラペラの紙でもオリジナルケースに入れてくれているだけでラミネートの電気工事士免状より印象がいいですね。



感想等

初日に関してはほとんど一日中「進研ゼミ状態」でした。目新しいことはほとんどなく、「あ、〇〇でやったやつだ!」という状態が続きました。

というのも、消防設備士の勉強をすでにしているせいで、消防法についてはそれなりに知識があります。

また、このブログでは触れたことがないですがかなり前に危険物の資格を取ろうと思って勉強したことがあるので、危険物関係も既知の内容が多かったです。

そして防災については昨年末に赤十字で受けた講習でいろいろと学んでます。

一般常識的に知ってるいることも非常に多かったです。

2日目については大部分で睡魔と戦っていたんですが、それでも消防設備関係は実践研修も含めて面白かったですね。なんせ今後の消防設備士の受験に直接的に役立ちますからね。

 

 

ということで、2日間の講習を終えたので晴れて防火・防災管理者に・・・なれません!

企業等から消防に選任届が出されて始めて防火・防災管理者になるので、現時点では私は「防火・防災管理者になれる人」です。

けどまあ、名称独占資格でもないので取得資格一覧等には防火・防災管理者として載せておこうと思います。

そこそこ費用は高いですが、会社からの指示なら経費で出るでしょうし、消防関係や防災に詳しくなければ勉強にもなるのでぜひ機会があれば受けてみてください。